2021.6.14 新着記事「【正しい家計管理やってみた④】1年の予算を組もう!わが家の2021年度予算編成作業を公開!」を掲載しました

すまい給付金と次世代住宅ポイントは課税対象!?住宅ローン控除初年度の確定申告,一時所得を解説!

住宅ローン控除を受けるために必要な儀式「確定申告」

 住宅ローン控除は控除額も大きく是が非でも利用したい制度ですが,普通の給与所得者にとって確定申告はなかなかハードルが高いですよね。

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そんな住宅ローン控除利用者の確定申告,住宅ローン控除の項目に意識が行って見落とされがちな項目があります。

「一時所得」

 みなさん知っていますか?

みなさんが家を建てた時にもらった「すまい給付金」や「次世代住宅ポイント」は一時所得として課税の対象となるものです。

 え~なんで国からもらった金に税金かかるんだよ!ぶーぶー!

 と思いますよね。私もそう思います。

 この記事では,

  •  すまい給付金や次世代住宅ポイントを確定申告の際にどのように取り扱えばよいのか
  • 本当に税金を負担しなければいけないのか

 をご紹介していきたいと思います。

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 一時所得としての申告は必要だが税金はかからないことが多い

結論から言うと「申告は必要だけど税金はかからないことが多い」です。

 一時所得がすまい給付金と次世代住宅ポイントのみであれば税金はかかりませんが,その他に一時所得(昨年でいうとGoToトラベルの還元分とか)があると税金がかかる場合があります。

 そのあたりを少しずつ解説していきたいと思います。

 すまい給付金や次世代住宅ポイントが該当する「一時所得」とは

 まずすまい給付金や次世代住宅ポイントが一時所得に該当するという根拠ですが,国税庁のタックスアンサーに以下のように記載されています。

2 省エネ住宅ポイント(住宅エコポイント)
 個人が、エコ住宅の新築等を行ったことにより付与されたポイントをエコポイント交換商品に交換した場合や一定の追加工事の費用に充てた場合には、その交換商品の価額やその費用に充てた金額が経済的利益となり、交換又は費用に充てた日の属する年分の一時所得として所得税の課税対象になります

 1 「すまい給付金」や「住まいの復興給付金」の課税関係
「すまい給付金」や「住まいの復興給付金」(以下「すまい給付金等」という。)を受け取った場合には、受け取った日の属する年分の一時所得として所得税の課税対象になります。

国税庁ホームページより引用
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2015/taxanswer/shotoku/1490qa.htm

だい

どちらも「一時所得として所得税の課税対象になりますよ」という風に書いてありますね。
営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得のことです。

一時所得は50万円の特別控除が設定されており,以下のような計算式で計算されるため一時所得すべてを合計し50万円に達しなければ税金はかかりません。

(一時所得の総収入金額-必要経費-50万円)×1/2

 私の場合,すまい給付金32万円+次世代住宅ポイント35万円相当を受けていますので間違いなく50万円オーバーです。

だい
やべ!税金増えるじゃん!

 と最初は焦ったのですが,調べてみると先に書いたとおり一時所得がすまい給付金と次世代住宅ポイントだけであれば税金が増えないことがわかりました。

そのためには確定申告の際に「国庫補助金等の総収入額府参入に関する明細書」を提出する必要があるのです。

 国庫補助金等の総収入額不算入に関する明細書を提出するとすまい給付金は一時所得として申告しなくてよい

 実は国税庁のタックスアンサーには続きがあって以下のように記載されています。

 2 国庫補助金等の総収入金額不算入の特例の適用について
「すまい給付金等」は、所得税法第42条第1項(国庫補助金等の総収入金額不算入)に規定する「国庫補助金等」に該当しますので、確定申告書に「国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書」を添付することにより、一時所得の総収入金額に含めないことができます。
国税庁ホームページより引用
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2015/taxanswer/shotoku/1490qa.htm

どういうことかというと,この書類を出せばすまい給付金は一時所得に入れなくていいよ~ということなのです。

 私の場合を例にして計算してみたいと思います。

 国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書がない場合

この場合はすまい給付金の32万円も次世代住宅ポイントの35万円も一時所得として申告が必要となるので以下のような計算となります。

(32万円+35万円-50万円)×1/2=85,000円

85000円が一時所得金額として課税所得に加算されます。

国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書を提出した場合

この場合はすまい給付金の32万円を一時所得の総収入金額に含めなくてよいので以下のような計算となります。

(35万円-50万円)×1/2<0円

総収入額が特別控除額の50万円より低くなることで一時所得の額は0円と計算されます。

他にも一時所得がある場合は課税になる場合があるので注意

ここまで見てきたとおり「国庫~」の書面を提出すれば一時所得がすまい給付金と次世代住宅ポイントのみであれば税負担は増えません。

しかしながら他にも一時所得があった場合はこの限りではありません。

例えば,昨年「GoToトラベル」ありましたよね。

GoToの割引分も実は一時所得として課税対象とされています。

Go To トラベル事業は国内旅行を対象に、旅行業者等を通じて、宿泊・日帰り旅行代金の2分の1相当額の給付を旅行者に対して行うものであり、この給付は税務上、旅行者個人の一時所得として所得税の課税対象となります。
GoToトラベルホームページより引用
https://faq.goto.jata-net.or.jp/category/show/236?site_domain=goto

仮に私がGoToをたくさん利用して20万円分割引を受けました,というケースを考えてみましょう。

一時所得の計算は以下のようになります。

(35万円+20万円-50万円)×1/2=25,000円

「国庫~」の書類を提出してすまい給付金の金額を一時所得に入れなくて済んだとしてもほかの一時所得と次世代住宅ポイントを合計して50万円を超えてしまうと一時所得として課税金額が発生してしまいます。

だい
すまい給付金と次世代住宅ポイントのみであれば課税されないというのは次世代住宅ポイントの上限が35万ポイントであり,すまい給付金を収入額に含まない場合は50万円を超えることがないからです。
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国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書はネットに記載例がない!

助かったー!税金増えなくて済むぜ!と思ったのもつかの間。

実はここからが大変だったんです。

書類のひな形は国税庁のHPにあったのですぐに見つかったんですが、記載例がどんだけネットを探しても見つからない!

そして裏面の記入要領を見ても何を書いたらいいかさっぱりわからない!書くこと少ないくせに!

でもこれ書かないと税金が増えてしまう!

だい
う~ん,どうしよう・・・

一筋の光明!?twitterで同志を発見!

 ネットで記入例やこのことを書いたブログをいくら探しても見つからなかったのですが、Twitterで繋がりのあったまろれーる(@marorail)さんが確定申告に行かれたという・・・!

実はまろれーるさんとは少し前から「国庫〜書かないとですよね〜」みたいな話をしていてその辺をブログに書いたとのこと。

もうね、全速力で読みに行きました。

みなさんもぜひご覧になってください。

結論はなんと!

「国庫~の書類は不要です」

ぇえ~!こんなに悩んだのにいらんのかい!

国税庁のタックスアンサーに書いてあるのにいらんという理屈は不明ですが,まろれーるさんの居住地の税務署ではそのように取り扱っているようです。

だい
むむむ・・・結局記載方法がわからなかったぞ。

え?出さなくてよかったんでしょ?とお考えの皆さん。

甘い!!!

税務署しかりお役所は管轄地区が違えば(もっと言えば同じ地区の担当者間でさえ)いうことが違います。

だい妻
・・・・・・・
だい
あ,決してママのことを悪く言ってるわけじゃないからね。

まろれーるさんのとこの税務署が「出さなくてOK!」と言っても私の居住地の税務署が同じ対応とは限らないのです。

なのでネットで事例を探してある程度の数の共通見解(記載方法)があればそれなりに確度の高い情報としてその記載方法で提出するつもりだったのですが,1例だけではなかなか厳しいですね。。。

【記入例あり】確定申告会場ですまい給付金の一時所得の扱いをお尋ね

ということでにっちもさっちもいかなくなり,結局来てしまいました。

そう。確定申告会場。

税務署の方に聞いてきました。

だい
あのー…すまい給付金とエコポイントって一時所得になると思うんですけど…
税務署職員
そうですね、なので一時所得のところにひとつずつ記入してください。 そうすると一時所得が50万円を超えますので税金がかかりますね。
だい
で、すまい給付金は国庫補助金の〜を出すと一時所得に含めなくていいと思うんですけど…
税務署職員
そうですね。

(お,うちの税務署は「国庫~」必要派か!)

だい
書き方わかんなくって。
税務署職員
ここはこうこう、こういうふうに書けばいいと思います。

 (これ聞かなかったら絶対に教えてくれなくって税金とられるヤツだな。。。)

・・・・・・・

ね。税務署によって対応が違うでしょ。

あ~聞きに来てよかった。

 税務署の方のアドバイスにしたがって記載したのがこれです。

わかりづらかったのは以下の3点。

  • 交付目的
  • 取得資産の明細
  • 返還を要しないことが確定した日

交付目的はすまい給付金のHPからパクってきました。

取得資産の明細は国?の償却資産の科目一覧みたいなのを見つけてきてそこから引っ張ってきました。

だい
本当にこれでいいのか心配でしたが問題なかったようです。

返還を要しないことが確定した日については振込日でいいよ~と税務署の方に言われました。

おそらく「必ずこう書かなければいけない」というものではなく,税務署の方が書類をチェックした際にわかる記載内容であればOK!ということなのかな,という印象を受けました。

※何度もしつこく繰り返しますが,これは私の居住地の税務署の見解で「可」と言われたものです。申告書の作成にあたっては必ずお住まいの地域の税務署に確認をしてください。

一時所得の入力

 ということで,結果的に一時所得には次世代住宅ポイントのみを申告すればよいということになりました。

一時所得はここから入力します。

以下のような入力画面になりますので,必要事項を入力してきます。 

  • 種目:次世代住宅ポイント
  • 名称:国土交通省
  • 所得の生ずる場所:国土交通省の住所
だい
「所得の生ずる場所」は税務署の人に聞いたらこう言われたけどちょっと自信なさそうだったのが心配。。。

 ここでちょっとトラブル発生。

 「種目」に記入した「次世代住宅ポイント」が文字数オーバーらしくエラー表示で先に進めません。 

だい
すみません,これ文字数オーバーのエラーが出て進めないんですけど何て入力したらいいですかね。

担当の職員の方が画面を操作して文字を削っていきます。

最終的に残った文字は 

住宅ポイ

 え?そんな適当でいいの?

税務署の方は何千何万という申告書を見る(のかな?)のでわかりゃいいよ,ってことなんでしょうかね。

まとめ

今回は住宅ローン控除初年度の確定申告におけるすまい給付金と次世代住宅ポイントの一時所得に関する取り扱いを見ていきました。

特にすまい給付金は「国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書」という書類を提出すれば一時所得として申告しなくてよくなるという特例があり,この特例を使うことで一時所得にかかる課税を回避することができます。

しかし,この書類は

  • 書き方がわかりづらい
  • 税務署間で書類の要不要について取り扱いが異なる

ことから,何度も繰り返しですみませんがご自身の最寄りの税務署に取り扱いを確認することが必要と思います。

ちょっと面倒ですが,余計な税金は払いたくないですからね。

この記事が皆さんの確定申告の一助になれれば嬉しいです。

2021年3月15日追記
無事に還付金が振り込まれました~!とりあえず私の居住地では上記の記載で問題なく受理されたようです^^

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