2021.6.14 新着記事「【正しい家計管理やってみた④】1年の予算を組もう!わが家の2021年度予算編成作業を公開!」を掲載しました

マイホーム建築で一番大切なのは?【答:予算とライフプランシミュレーション】

我が家のマイホーム計画のスタートはある日突然でした。
急に妻の実家の向かいの土地が空くことが判明したのです。

私も「いつかはマイホームを」と思っていた人種ですので,頭金に充てるためにちょこちょこ貯金はしていました。

ただ,家の建築はまだ先だと思っていたので,急に家を建てるチャンスがやってきて,心もお財布も全然準備ができていませんでした。

住宅ローンの返済が大変で後悔をした,という話もよく聞きます。

住宅資金は人生の3大支出と言われ,金額も大きいですし,今後20年,30年と借金を背負っていくことになるわけですから,ここで選択を誤ると,他の2大支出(教育と老後)に回すお金がうまく貯蓄できない,という事態にも繋がりかねません。

だい
一家の大黒柱としてはすごいプレッシャーです・・・

そこで今回はマイホームを建てた後に後悔なく過ごせるよう,マイホーム建築の予算について考えてみたいと思います。

・マイホーム建築を検討し始めた人
・マイホーム建築の予算設定の仕方を知りたい
・ちゃんとローンを支払っていけるかが心配

私は今回ご紹介する「ライフプラン表」を作成してマイホーム購入の金額が返済可能な範囲であることを確認した上で建築に踏み切りました。

  • 予算を設定することの重要性
  • 予算設定のために作成するライフプラン表

について,実際の我が家のキャッシュフローも公開しながら考えていきたいと思います。

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なぜマイホームの予算設定が大事なのか

これは私の経験ですが,人は大金が動くときは平常心を(保っているようで)保っていられません。金銭感覚がおかしくなります。

家づくりよりも前にそれを感じたのは,結婚式の時です。

いろんな方,媒体から「最初の見積もりからすごい金額が上がるから注意した方がいいよ」という情報を得,これでもかというくらい細かい見積項目を作り,式場を決めました。

これで金額は大きくは上がらないだろう,とタカをくくっていたのですが,総額数百万円の式費用に対して,ちょこちょこしたグレードアップ費用が数千円~数万円単位で出てきます。

全体金額が大きいので「まぁこれくらいだったら」とその時は思うのですが,最終的な金額を見て

だい
めっちゃあがっとる~

ってこと、ありませんでしたか?

数万円って日常生活じゃ大金じゃん!って当たり前のことに後から気がつくんですよね。

実はこのとき「式の予算はいくらまで」という総額の上限を決めていませんでした

なのであれよあれよと金額が上がっていき,金銭感覚の崩壊にストップがかからなかったのだと考えています。

家づくりは結婚式と桁がひとつ違います。ひとつのオプション,グレードアップが数十万円になることもざらです。

ここで上限を決めないで,気が付いたら・・・となっては目も当てられませんし,自分が希望するオプションをそこから泣く泣くカットしていくのもまた辛い作業です。

さらに言うと家づくり(注文住宅)では,土地と建物の2つを考えながら予算を組まなければいけません。

予め予算が決まっていないと土地と建物のバランスがおかしくなってしまう可能性もあります。

例えば,

  1. 広くて生活しやすそうな土地が2000万円で売り出されているのを見つけました!
  2. 他の人に先に買われたらどうしよう,土地は一期一会っていうし・・・えぇい買ってしまえ!
  3. 土地も購入したし,どれくらいの予算が組めるかちゃんと計算してみよう!
  4. ・・・全体で3000万円しか用意できません。建てられるのは1000万円の小さなおうちです。

こんなことは避けたいですよね。

予算を先に設定しておくことが,土地と建物のバランスを取ったり、返済可能な額で家を建てることに繋がるんですね。

「ローンは世帯年収の何倍までならOK」とか「返済が世帯年収の何%までならOK」は鵜呑みにしない

Google先生に「ローン 金額」などのワードでお尋ねしてみると、

  • ローンは年収の◯倍まで借りられる
  • 収入における返済の割合が◯%以下だったら大丈夫

ということを書いている検索結果がヒットすることがままあります。

いろんなところで言われているこの説(?)は果たして正しいのでしょうか。

私の答えは断じてNoです。

なぜか?

答えは簡単。
例を挙げて考えてみれば簡単なことなのです。

  • 夫婦2人子供なし家庭 世帯年収600万円
  • 夫婦2人と子供3人家庭 世帯年収600万円

両世帯とも年収は同じなので、年収の5倍まで借りれますよと言われれば3000万円借りれますし、返済率が年収の20%までなら大丈夫ですよ、と言われれば年間120万円返済するローンを組んでも大丈夫、ということになります。

でも、当然子供が3人いる家庭の方が普段の生活費はかかりますから、同じ金額を返済していくとしても、夫婦2人の家庭とは返済の負担感が全然違いますよね。

借りれる額は一緒でも返せる額は違います。家計はそれぞれの家庭によって違うのですから当然ですよね。

なので、画一的な数字を根拠に「この数字の範囲に収まってるから大丈夫」と判断するのは危険ということなんです。

各家庭の個別の要素を考慮したうえで返済可能かを考えないといけないということですね。

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予算を組むにはライフプランニングが必要

では、どうしたら各家庭の個別の要素を考慮した返済可能額を算出できるのでしょうか?

私はライフプラン表を作成することをおすすめします。

ライフプラン表とは

ライフプラン表とは、人生の目標、やりたいことや退職・進学等のライブイベントと家計の収入・支出を時系列でまとめた「人生の設計書」です。

ライフプラン表を作成すると、

  • 人生のいつ、どんなイベントがあるのか
  • どの程度の支出があるのか
  • いつまでにどの程度の貯蓄が必要になるのか

などが可視化されます。

だい
ちゃんとローンを返済していけるんだろうか
老後は十分な生活が送れるのだろうか

というような不安を抱くのは,それが数値として可視化・数値化されていないからだと思います。

数字だけであれば,先ほどの「年収〇倍までは~」というような話であったり,「老後2000万円問題」であったり,平均や一般的な数値は色んなところで出てきますが,「自分の場合は結局どうなの」という疑問に答えうる数字ではありません。

ライフプラン表は,「自分の家庭の現状と将来」を表に落とし込んで「数値として」表示するものなので,お金に関する漠然とした不安の解消に役立つと思います。

では,実際のライフプラン表はどんなものかというと、こんな感じです。

年ごとに時系列で

  • 家族の年齢
  • その年にあるライフイベント
  • 収入
  • 支出
  • 資産総額

がまとめられています。

お示ししたのはほんの一部分ですが、これを生涯分作成するわけです。

このライフプラン表で最も重要なのは「資産総額が赤字にならないこと」です。

資産総額が赤字になるということは,「手元に資産がなく,家計が破綻した状態」ということです。

資産総額が赤字になるようであれば,ローン借入額の見直しや保険の見直しなどの支出の削減,もしくは収入の増加といった対策を考える必要があります。

面倒と思うかもしれませんが、住宅ローンを含め,人生全体の資金計画を把握しておくことは,住宅購入の中でも最重要といっても過言ではない作業だと思いますので,ぜひやっていただくことをおすすめします。

ライフプラン表の作成方法

ライフプランを作成するには、大きく分けて3つの方法があります。

  1. シミュレーションができるサイトで診断する
  2. エクセルで自作する
  3. ソフトウェアを使用して作成する

このうち私がおすすめするのはエクセルで作成する方法かソフトウェアを使用して作成する方法です。

シミュレーションサイトでの診断は入力項目が少なくお手軽なので「試しに」という方にはよいかと思いますが,簡易的な診断であるので実態に即したシミュレーション結果とはいいがたい部分もあります

エクセルやソフトウェアでの作成は自分で細かく条件や金額を調整できるため,かなり実態に即したシミュレーションを行うことが可能になります。

その分手間はかかってしまいますが,その労力は惜しむべきではないと思います。

実際,私はエクセル・ソフトウェア両方を使用してライフプランシミュレーションを行いましたので,それぞれ紹介していきたいと思います。

エクセルでライフプラン表を作成する

エクセルのライフプラン表は日本FP協会ゼクシィのHPなどでフォーマットを配布しています。

以下の説明はいずれかのHPからフォーマットをダウンロードしていただいてフォーマットを見ながら読んでいただくと理解がしやすいと思います。

①ライフイベント表を作成する

ライフイベント表はこれから自分たち家族が通過していくイベントを自分たちの年齢とともに経時的な表に落とし込んだものです。

まずは横軸に時間を取って家族全員の年齢を書きだしていきます。

今後家族が増える予定の場合は,予定を記載してください。

だい
例えば子どもがもう一人ほしい,時期は2022年かな~という予定であれば2022年に0歳から年齢をとっていきます

何歳までプランを作成するかはみなさんのお好みです。私は「人生100年時代」というのでとりあえず100歳まで作りました。

次にライフイベントを記入していきます。

メジャーなものとしては以下のものが考えられます。

  • 出産:これから子どもは何人増えるか
  • 子どもの進学:小中高大学への進学
  • 子どもの結婚や出産:費用を援助することもあるので
  • 住宅購入:戸建て購入や引っ越し,住み替えなど
  • 車の購入や車検:何年周期で買い替えるのか,車検が何回あるのか
  • 旅行:特に海外旅行に行く場合は費用が掛かるので
  • 仕事:転職,開業,退職,パート⇔正社員  など
ライフイベント表見本

この区分はあくまで私の一例です。

あなたが必要と考えた項目で作ってください。

特にイベントに際してまとまったお金がかかるものはもれなく記載するように注意しましょう。

②キャッシュフロー表を作成する

キャッシュフロー表は大きく分けて

  • 収入
  • 支出
  • 年間収支
  • 資産残高

で構成されます。

まずは収入ですが,収入は以下のものが考えられます。

  • 労働収入:給与所得や事業所得
  • 退職金収入
  • 年金収入:老後の公的年金
  • 保険金収入:学資保険や個人年金保険に加入している場合
  • その他:副業収入や親からの贈与など

収入を記載する際は可処分所得を記載してください。

可処分所得=手取りのことです。

家計簿をつけている人はそこから拾ってきてもいいですし,1年分の給与明細(ボーナス含む)の支給額を合計しても算出できます。

給与収入は一定の昇給率を加味して記載することをおすすめします。

だい
昇給率が1%とするなら前年の収入に×1.01をして退職までの収入を計算してください。
キャッシュフロー表収入見本

退職金や年金はあなたの職業や収入によって異なってきます。

エクセルで作成する場合,このあたりの数値の設定をどうするかを自分で調べたりしないといけないので面倒に感じる方が多いと思います。

ライフプランシミュレーションの目的は家計の破綻を防ぐことにありますので,正確なことに越したことはありませんがざっくり平均値をネットで調べて,そこから少し少なめに見積もっておくと安心かと思います。

次に支出を設定します。

キャッシュフロー表支出見本

大きな項目としていくつかに分けて記載すると計算がしやすいと思います。

  • 生活費
  • 住居費
  • 保険料
  • 自動車
  • 教育費

このあたりがメインどころかと思います。

こちらの項目もあくまで例ですのであなたが管理しやすい項目にしたり,個別に管理したい費用を項目化してください。

生活費については物価上昇や子供が大きくなって食費がかかるようになったなど年を経るにつれてたくさんかかるようになると思います。

一方で子供が独立した後は生活費のサイズがぐっと小さくなると思いますので,未来の生活を想像して作成してみてください

だい
細かいことを考え始めるとキリがないのですが,例えば今の食費もそうですし,子供が〇歳くらいになったら携帯持たせなきゃだな~とかほんとにいろいろあります。

そしてライフイベント表で書き出したイベントにかかる費用も忘れずに盛り込んでください。

毎年発生するものではありませんので上記の費用とは別に「臨時支出」などと名前をつけて管理するとよいと思います。(名前はなんでもOKです)

個人的には毎年は発生しない費用として「家具家電の更新費」が意外に忘れられがちだと思うので,そのあたりも考えてみるとより詳細なプランになっていくと思います。

収入と支出を書き出したら年間収支を算出します。

これは簡単ですね。「収入の総額-支出の総額」をすればよいだけです。

ここがプラスであればその年は貯蓄ができるとし,マイナスであれば支出超過の年ということになります。

住宅や車の購入,教育資金がかかる期間などは年間収支が赤字になりやすいです。

年間収支が赤字になってはいけないということではなく,その年はどうして赤字になるのかということをよく考えてみてください。

だい
もちろん,毎年赤字なんていうのはだめですよ!

最後に資産総額を計算します。

自分の現在の資産に年間収支を加えた額がその年におけるあなたの資産総額です。

ここが赤字になることはあってはいけません。
この部分の「赤字=家計の破綻」です。

万が一ここが赤字になる年があった場合は収入を増やす方策を考えるか支出を減らす方策を考えて赤字にならないように再検討してください。

ソフトウェアを利用してライフプランシミュレーション

ここまでエクセルを使ったライフプラン表の作成方法を解説してきましたが,正直すごい面倒そうと思いませんでしたか?

だい
そうなんです,面倒なんです

私は最初にエクセルでライフプラン表を作成したのですが,なかなか考える項目が多くて途中で幾度となく挫折しそうになりました。

そこでおすすめしたいのが「ソフトウェアを利用する」方法です。

世の中にはライフプランシミュレーション用のソフトがいくつか公開されており,なんと無料のものもあります

だい
公開してくれている方,まじで神です

私はその中で「ファイナンシャルティーチャー」というソフトを利用しています。

無料にもかかわらず「え,これ無料なの?」と思うほど充実したソフトになっています。

一般の人はもとより現役FPの人も多数使用していることからも、その試算の充実度と精度が伺えます。

ソフトをダウンロードする必要がなく、すべてブラウザ上で動作するため、パソコンがなくてもスマホで利用できることも利点のひとつです。

だいもFinancial Teacher Systemを利用してライフプランを作成しましたが、その試算項目の多さと細かさは驚くほどで、とても詳細なライフプランを作成できました。

だい家のキャッシュフローを公開!黒字?それとも・・・

では、実例としてだい家のキャッシュフローを紹介したいと思います。

先ほども言ったとおりだい家ではFinancial Teacher Systemを使用してライフプラン表を作成しています。

大まかな試算条件はこんな感じです。

家族構成
私、妻、子ども2人(1人増える予定で)

収入
私:年収550万円 妻:年収280万円(現在育児時短中)
第二子のことも考えて39歳までは時短,以降は年収340万円フルタイム
定年まで共働き継続予定,昇給率は平均値を採用

基本生活費 30万円/月
ローン 9万円/月
教育費 2人とも高校まで公立、大学は私立文系一人暮らし
車 1台を10年に1回買い替え

さて、結果は・・・?

まずは年間収支のグラフです。

数値が0より上であればその年の収支が黒字、下なら赤字になります。

単年で見るとところどころ赤字の年がありますね・・・

おそらく、

  • 40代後半〜50代前半にかけての赤字は子どもの大学進学費用
  • 60歳〜65歳は退職後から年金をもらうまでの無収入期間
  • 75歳以降は単純に生活費が年金額を上回っている(65歳〜75歳は個人年金の収入があるので±0くらいになっています)

という感じですね。

次は資産残高のグラフです。

だい
あれ?意外とお金貯まるの?

私は心配性なので、このグラフを見たときに「よかった」より「何か支出が抜けているに違いない」と疑いました笑

何回も計算のもとになる数値を見直しましたが、考えうる支出は全て入れてあるように思うし、数値自体も少し厳しめに入れているので、どうやらこれが我が家の資産推移のようです。

とりあえず家計破綻は今のところなさそうなデータになりましたが、大事なのは、このデータから外れないように、日々の収支管理をきっちりやっていくことですね。

まとめ

今回は家を建てる際はまず予算を決めること,予算を決めるためにはライフプランを考えることについてお話ししました。

ライフプラン表の作成はなかなか骨が折れますが、今回、自分で作成する方法をご紹介したのは、ライフプラン表は定期的に見直すものだからです。

一度ベースとなるライフプラン表を作成できれば,

  • 保険の見直し時に必要保障額を考えられる
  • 手持ち現金に余裕があるので繰上返済を考えたいが,今繰上返済すると将来の手持ち現金に不足は生じないか
  • 奥さんがパートに出たらどの程度老後資金に余裕ができるだろうか

など見直しながらいろいろな用途に活用していけます。

都度FPにお願いするのも大変ですので、まずは自分で頑張ってみることをおすすめさせていただきました。

それでも、

  • 自分で作っている暇がない
  • 作ってみたけど、プロの目で確認してほしい
  • 作ってみたら、資産総額が赤字になってしまった。どうしたら改善できるかアドバイスが欲しい

など、プロフェッショナルに頼りたいこともあると思います。

実は私もファイナンシャルティーチャーでライフプランを作成した後に工務店の知り合いのFPさんに無料でチェックをしてもらいました。

だい
やっぱりちゃんとした方に見てもらえると安心ですよね

FPさんに保険やライフプランの相談を無料でできるサービスもあります。

住もうよ!マイホーム

住もうよ!マイホームは,住宅相談に重きをおいた無料のFP相談サービスです。

  • 不動産購入に利害関係のない第三者の立場から資金相談に乗ってもらえる
  • ライフプラン設計に基づき無理のない価格での住宅購入を支援してもらえる

住宅相談に特化したサービスなので,一般的なFP相談のように住宅が得意分野ではないFPが担当になるという心配はありません

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ただ「住もうよ!マイホーム」は比較的新しいサービスなので対応可能地域が限られており,もしかしたら相談を受けられないかもしれません。

その場合は「住もうよ!マイホーム」と同じ運営会社が行っている「ライフプランの窓口」というサービスがあります。

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企業の福利厚生サービスでも利用されており,公務員やサントリー,パナソニック,ドトールなどの大企業が福利厚生サービスの会員企業になっています。

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マイホーム購入は人生に1度の大きなイベントです。入念な準備がその後の幸せな暮らしにつながります。

ぜひ後悔のないように準備検討を進めてくださいね。

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