2021.6.14 新着記事「【正しい家計管理やってみた④】1年の予算を組もう!わが家の2021年度予算編成作業を公開!」を掲載しました

ハウスメーカー?工務店?その前に「家を建てる」目的を考えてマイホームの優先事項を決めよう

家を建てよう!ってなったときに,みなさんはまず何を考えますか?

みなさん「どこで建てようかな」「どんな間取りにしようかな」って感じじゃないでしょうか。

私も,家を建てることが決まった直後は住宅雑誌を見ながら「この家の間取りに参考になるな」「ここの工務店はデザインいい感じだな」なんて一人ニヤニヤしていました。

でもちょっと待ってください!

間取りやデザインも大事かもしれませんが,もっと大事なことがないか「何で家を建てるのか」ということを考えてみませんか?

これを考えることで,自分が家を建てるときに重視すべきポイントが見えてくるのではないかと思います。

・マイホーム建設を考え始めた人
・施工業者を選んでいるけどなかなか決まらない人
・どこを優先して仕様を決めたらいいか悩んでいる人

今回は家を建てる目的を考えて,家づくりで大事にするポイントを洗い出そうというお話です。

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見失いがちな「家を建てる理由」

家を建てる時のお悩みで一番といっても過言ではないのは「どこで建てるか」ということですよね。

数多あるハウスメーカー,工務店の中からたった1社を選ぶという作業。

とても大変だけどとても楽しい作業です。

住宅雑誌とにらめっこして「あそこのこの間取りいいね!」とか「ここのこのデザインがイメージに近い」とか考えながら,「ココとココとココが候補かな」なんて絞ってみるわけで。

ここで考えてみてほしいのが,あなたが「家を建てたい」と思った理由ってデザインや間取りですか?ということです。

そうであればこのアプローチは大正解です。

だい
私も最初は住宅雑誌を見ながら妄想で頭をいっぱいにしていました。

これはもう仕方ないですよね。

だって間取りやデザインは目に見えやすい,イメージしやすい。

そして何より考えて楽しいんだもん。

でもあるときふと考えたんです。

だい
デザインや間取りって何ていうか感覚的な部分よね?
家ってもっとこうなんていうか性能で大事なことってないの?

全然理系ではないんですが,数字とか論理性が大好きなだいです。

それをきっかけにそもそも自分たちは家に対してどういう性能を求めているのか,突き詰めて「そもそも自分たちはどういう暮らしをしたいから家を建てようと思ったのか」という問いについて考えるようになりました。

この問いについて我が家が出した答えは大まかにいうと,

  • 安全安心な家で健康にのびのび暮らしたい,子育てしたい
  • 収納や設備,間取りなど暮らしやすい家がよい

というものでした。

私たちが求める暮らしをするためにはデザインよりも建てる家に十分な「性能」が必要ということなのです。

もちろんデザインだってマイホームにおける重要な要素です。捨て置け!なんていうつもりはありません。

優先順位の問題なのです。

性能は私たちが求める暮らしをするために必須なもの,デザインは暮らしを豊かにするもの。

性能を優先するという意味では道具を購入するのと近いのかもしれません。

道具を買うときに性能が足りないけどかっこいい商品は買いませんよね?まず性能が充足されることが前提です。

だい
ちょっと道具というにはあまりにも大きい金額ですが

金額がとても大きいので当然予算には上限があります。

やりたいことをすべてできればいいのですが予算に限りがある以上優先順位を決めていかなければなりません。

住宅雑誌を眺めているとこういう大事なことが頭から抜け落ちやすいのですが,

  • 「家を建てたい理由」「家に求めるもの」を明らかにして優先順位をつける
  • 優先順位の高い項目で自分たちが求める性能を満たす施工業者を選んでいく

これが後悔のない,自分たちが家を建てようと思った理由に沿った家づくりにつながるような気がしています。

こうやって考えてみた結果,我が家が家を建てようと思ったのは

  • 安全安心な家で健康にのびのび暮らしたい,子育てしたい
  • 収納や設備,間取りなど暮らしやすい家で過ごしたい

ということであり,そのために必要だなと思った性能が

  • 耐震性
  • 優れた温熱環境・空気環境
  • 家事楽な間取り

でした。

安全第一!耐震性能は耐震等級3が必要+許容応力度計算

私たちの家づくりにおいて一番の優先事項となったのは「安全(安心)=耐震性」でした。

私は東日本大震災ではないですが,それなりに大きな地震を経験していますし,住んでいるところも今後数十年の間に大きな地震が起こる可能性がある,と言われている地域です。

大きな揺れが来た時の恐怖感は今でも覚えています。

大きな地震が来る可能性があるとわかっている状況であれば,まずはそこを一番に考えるのは当然の選択と思っています。

これは工務店の社長から伺った話なのですが,記憶に新しい熊本地震では,耐震等級2の家でさえ倒壊や大破した家があったそうです。

耐震等級1:震度6程度の地震でも倒壊しないレベル
耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の力でも倒壊しない建物
耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の力でも倒壊しない建物

熊本地震ではなぜそんなことが起きたかというと,耐震等級というものは「壁の量」で決まるものらしいのですが,家の強さにはその他にも

  • 直下率(1階と2階の壁がどれだけそろっているか)
  • 偏心率(建物の重さの中心と強さの中心がどれだけ離れているか)

が大きくかかわっているからで壁の量が多くてもそのバランスが悪いと倒壊する可能性がある,ということなのです。

熊本地震で倒壊した耐震等級2の住宅は,この直下率がよくなかったと言われているそうです。

なので,この直下率や偏心率を「許容応力度計算」という計算方法で計算しているところで建てるのが安心なんです,と教えていただきました。(裏を返せばそうでないところもある,ということですね。。。)

今のコロナ禍の状況で災害が起きた場合,避難所に行くのもリスクになりますし,家が安心して留まれる場所であればそういうリスクも回避できますね。

だい
我が家は許容応力度計算によって計算された耐震等級3+制振装置(これが標準仕様でした)となっています。

耐震等級1から許容応力度計算済み耐震等級3にするには,100万円単位の予算が必要になるらしいのですが,まずは家族の命が一番大事ですので,私は最優先にすべきところだと思っています。

健康に暮らせる→自然素材の家

安全・安心を手に入れたら次は何が必要か,と考えたときに浮かんだのは「健康に暮らせること」でした。

家は人生で一番長い時間を過ごすところですから「住んでいて不健康になる家」はダメですよね。

住んでいて不健康になる家ってどんなかな~と考えて思い当たったのは,

  • 暑い・寒い
  • シックハウス症候群(化学物質)
  • カビ(湿気)

でした。

高気密・高断熱で快適な温熱環境

暑い・寒い家はストレスがたまるでしょうし,何より体調を崩してしまうでしょうから快適な温熱環境は必須です。

だい
高気密・高断熱仕様ですね。

気密性,断熱性を示す数値として,よくQ値,UA値,C値という数値が出てきますよね。

数値で「ここが建てる家は高気密・高断熱住宅だ」という判断をするわけですが,もっと簡単で確実に快適かどうかを判断する方法があります。

それは「その施工業者が建てた人の家を見学させてもらう(もしくは話を聞く)」です。

耐震性能は地震が起こってみないと数値相当の耐震性が確保されているか,ということは体感できませんが,気密性能や断熱性能については施工業者がすでに建てた家で体感ができます。

暴論は承知ですが,Q値,UA値,C値が計算上いくつであろうと,結局は住んでみてどう感じるかということがすべてですので,実際に感じてみることが一番の方法だと思っています。

ですので,一度施工業者に「おたくが建てた家で今住まわれている方のおうちを見学させてもらうこと(もしくはお話聞くこと)はできますか?」とお願いしてみるといいと思います。

だい妻
実際に私たちは3件ほど実際にお住まいの方のお宅にお邪魔していろいろとお聞きしてきました。

また,あまり意識されていないけれども数値だけで測れない温熱環境として床材も重要な要素です。

どういうことかというと,足の裏で感じる温度だったり感触だったりが,体感温度や不快感に関わっているということなのです。

室温が同じ温度でも,床がひんやりしているかそうでないかによって体感が変わる,ということを想像してもらえるとわかりやすいと思います。

広葉樹は硬いので冷たく感じやすく,針葉樹は広葉樹と比べると柔らかいので温かみを感じやすいです。

だい
広葉樹と針葉樹では熱伝導率が異なるので,接触面の体感温度が異なります。

また,フローリングのように表面に塗装がしてあると比較的ベタベタしやすく不快感に繋がりますが,サラサラであると不快に感じないようです。

このようなQ値,UA値,C値で測れない要素も温熱環境には関係してくるので,実際に体験してみるのが一番のように思います。

空気環境は内装材選びが大事

シックハウスやカビは「空気環境」ということになります。

だい
化学物質と湿気ですね。

空気環境にも気密性が大きく関わってきます。

高気密、ということは外の空気が中に入ってきづらいと同時に中の空気が外に出て行きづらいということも意味します。

家の中の有害物質や湿気なども外に出て行かないということですね。。

さて、この状況でどう快適な空気環境を確保すればよいでしょうか。

化学物質については、まず発生源をできるだけ少なくするということが考えられます。

シックハウスの原因となるホルムアルデヒドは、ビニールクロスやカラーフロアなどの内装材から発生します。

ここから放散される化学物質をなるべく減らすことです。

内装材に「エフ・フォースター(F☆☆☆☆)」のものが使われていることを確認しましょう。

ホルムアルデヒド低減等級の最上位規格。
F☆☆☆☆と表示されている建材だけが建築基準法により使用量が制限されていない。ホルムアルデヒドの放散量によりその下にもF☆☆☆などの規格があるが,これらは使用量の制限がある。

「F☆☆☆☆でも、国の基準の範囲内で有害物質が出てるんでしょ」ということで,徹底して自然素材を使用する施工業者や自然素材を希望する施主さんもいらっしゃるようです。

我が家は施工業者のこだわりで床や壁の内装材は無垢材や紙とウッドチップの壁紙など化学物質が発生しないものを使用していて、サッシなどの建具はF☆☆☆☆を使用しています。

湿気に関しては、内装材に調湿効果のあるものを使用することが効果的だと思います

だい
無垢の木材、珪藻土、漆喰が有名ですね。

これまた工務店の社長に聞いた話なんですが「うちの床は無垢材を使用しているので,調湿しますよ」という会社でも使用している木材の製材方法によって,調湿効果が大きく異なる場合があるらしいんです。

住宅雑誌を見ると「自然素材」とか「健康住宅」とか「無垢材の家」とかっていうワードで自社のアピールをする会社がありますが,その中から木のことを理解して木を活かした家づくりをしているところを選ばないといけない,ということを言われました。

具体的にいうと,

  • 木材の乾燥方法(自然乾燥なのか機械乾燥なのか)
  • 製材方法(柾目材か板目材か)
  • 塗装をどうしているか

によって調湿性能が大きく異なるらしいです。

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無垢材は調湿するアイキャッチ
だい
健康に過ごすための空気環境は「自然素材を使用する」ことが重要なポイントになると思います。
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暮らしやすさは家事効率を考えた間取りから。ただし安全性能最優先

最後に「暮らしやすさ」ということですが、これは温熱環境、空気環境はもちろんですが、自分たちの生活スタイルに合った間取りが大事、ということです。

我が家の家事主担当である私からすれば、間取りに家事効率化が考慮されていることが特に重要と考えています。

家事をあまりせずに済んでいる世の中のパパさん、間取りは奥様の意見を尊重しましょう。

せっかく家を建てたのに、家事がしづらくて奥様がイライラする家では、何だか居心地の悪い家になってしまいかねません。

ご家庭によって最適な間取りは千差万別だと思うので、なかなか私から「この間取りが快適なんです!」とは言えないのですが、

  • 水まわりを集めて炊事・洗濯等の動きを少なくする
  • 洗濯機から干場まで、そして畳んでからしまうまでの距離と導線

などは基本ポイントかなと思います。

子どもの教育効果を狙っての間取りとかもありますよね。

帰ってきて、荷物を置いて、手を洗って、という動線ができている間取りとか、家事をしながら目配せできる位置にスタディスペースを設けるだとか。

だい
我が家もキッチンから見える位置にスタディースペースがあります。

あと収納スペースも大事ですね。

賃貸にお住まいの方は、収納の少なさに困っている方が多いと思います。

大きな収納は戸建ての魅力ですよね。

ただ,収納を多くとりすぎて生活スペースが狭くなるのは本末転倒ですので,そこのバランスは注意が必要です。

あなたの考えた理想の間取り、それ安全ですか?

ここからは私の主観が非常に強く入っているので聞き流す程度で考えていただければと思います。

ここで一つ考えていただきたいのは「その間取りちゃんと優先順位守れてますか?」という点です。

間取りを考えるのは注文住宅の建設で最大の楽しみと言っても過言ではありません。

だい妻
はいはーい!私,理想の間取り書いちゃいました!

という方もたくさんいらっしゃると思います。

でもそこにあえて「ちょっと待って」と言いたいのです。

確かに自分で作成した間取り,それは自分たちの生活を間取りに落とし込んだ「理想の間取り」かもしれませんが、一方でその間取りはどの程度耐震性や温熱環境を考慮したものになっているでしょうか?

答えは「全く考慮されていない」です。

当たり前ですよね。だって私たち施主は建築の知識に関しては「素人」なんですから。

一方で施工業者から間取りを提案してもらう場合。

この場合は自分たちが必要と思う性能を先に提示しておけばその性能を満たしたうえで間取りを提案してくれることでしょう。

でもこの間取りはあなたの理想の間取りになっていますか?

いきなりドンピシャ!ってことはまぁないですよね。

両者の違いは最初の間取りが

  • 「自分の理想の間取り」だけど「性能は満たされていない」状態からスタートするのか
  • 「自分の理想の間取りではない」けど「性能は満たされている」状態からスタートするのか

という点です。

ここで再確認した方がいいな,と思うのはしつこいですが「家づくりで何を優先するのか」という点です。

だい
安全性?高断熱・高気密?デザイン?間取り?

我が家はここまで書いてきたように優先順位は安全性>温熱環境・空気環境>間取り>デザインです。

ですので「自分の理想の間取りではない」けど「性能は満たされている」状態からスタートした方が家づくりがスムーズに進むと思うのです。

私の場合,自分で間取りを考えて

だい
どーです!完璧な間取りでしょう!

と設計士さんに提示して

そこから「いやーこれじゃ耐震性が確保できませんね」とどんどん直されるのも悲しいですし,「耐震等級3は無理ですけど等級2ならいけます。大丈夫ですよ,等級2でも十分な強度ですから」と言われてしまうと

だい
うーん,やっぱり自分の考えた間取りにしたいし・・・じゃあこれで!

とかって言ってしまいそうなんですよ。

意志が弱いもので。←自信をもって言うなオイ

逆に間取りやデザインの優先度が高ければ,自分の理想の間取り」だけど「性能は満たされていない」状態からスタートして,そこから必要な性能を満たすにはどの辺をいじらなければいけないのか,という寄せ方の方がスムーズにいくように思います。

ちょっと話がぼやけてしまいましたが,要するに間取りを考える上においても家づくりの優先順位を忘れてはいけないということが言いたかったんです。。。

私の場合であれば快適性は重要ですけど、安全性能、環境性能が快適性よりも重視されるという点はブレてはいけないですねというお話です。

ですので、私が安全性を確保した上で快適性を備える家を建てるためには、

生活スタイルのヒアリングを経て自信を持って「安全性能を備えたお客様の生活に合った間取りですよ」と提案してくれる会社を選ぶ

とよい,という考えに至りました。

結果,私たちが家づくりをお願いした工務店は「間取りはプロに任せて素人は口出すもんじゃないよ」という会社でした笑

ここまで書いてきたように理屈としてはこういう会社がいいんだとわかっているものの「自分で間取り考えずにちゃんといい家できるの?」と疑ってかかっていた部分がちょっとあったんですよ。

だい
社長,すんません!!

でもこれも温熱環境のお話同様、その工務店で建てたOBの方のお宅に何軒かお邪魔させてもらってお話を聞いて最終的には「ここならいい性能の暮らしやすい家を建ててくれるだろう」と納得してお願いすることができました。

今住んでる家は非常にいい家で,ここにお願いしてよかったと思っています。

まとめ

今回は「家を建てる目的」を考えることで「家づくりで自分が重視するポイントがわかる」ということについてお話ししました。

私の場合,家は「今より,安全で家族で健康に快適に暮らすため=幸せに暮らすため」に建てるものであり,

  • 第一に,安全に暮らすための耐震性能(耐震等級3,許容応力度計算あり)
  • 第二に,健康に暮らすための温熱環境と空気環境(高断熱・高気密と自然素材)
  • 第三に,快適に暮らすための家事楽な間取り(ただし,安全性能を損なわないもの)

でした。

図にするとこんな感じですね。

皆さんも家を建てることになったら,「何のために家を建てるか」を自分に問いかけてみてください。

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