2021.6.14 新着記事「【正しい家計管理やってみた④】1年の予算を組もう!わが家の2021年度予算編成作業を公開!」を掲載しました

保険とはどういうもの?保険を検討するときに知っておくべき考え方

  • 2020年10月3日
  • 2021年1月24日
  • 保険
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みなさんは保険に加入されていますか?

私は結婚するときに初めて自分で保険に入りました。

その時は「もう自分1人だけの体ではないんだ」と意気込んで保険に入りましたが、娘が生まれることになり保険を見直そうとしたときに

  • この保険の入り方は正しかったんだろうか?
  • そもそも保険に入る必要ってどれくらいあるの?

と疑問を持ったんです。

保険は支払総額で考えれば100万円単位の買い物ですので、入らなくて済むなら入りたくない、というのが本音です。

そこで

だい
・なぜ保険に入るんだろう?
・そもそも保険ってなに?
・保険に加入することって本当に必要?

ということを考え直してみました。

・保険の加入を考えている人
・保険の見直しを考えている人
・保険に入っていないけど実はちょっと心配な人
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そもそも保険ってどういうもの?

保険への加入が必要か不要か考える前に、まず保険という仕組みについて考えたいと思います。

保険とは何か

保険は、多数の者が保険料を出し合い、保険事故が発生したときには、生じた損害を埋め合わせるため、保険金を給付する制度である。
引用元:「保険」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。最終更新:2020年9月5日 (土) 05:13 UTC

Wikipediaはちょっとお堅い言い方ですが、簡単に言うと「小さな負担で万が一の大きなリスクに備えられる制度」ということです。

保険のシステムはよく「相互扶助」と言われますが、多くの人が少しずつ保険料を負担することで万が一の際に自分では備えられない大きな保障を得ることができる「助け合い」のシステムです。

基本的に保険は損をするもの

今言ったように保険は「多くの人が少しずつ負担をすることで万が一が発生した人を助けるシステム」であるので、基本的には加入者は損するシステムになっています。

簡単な例をあげます。

1%の確率で治療費100万円が必要になる病気があり、100人が1万円の保険料を負担します。

100人のうち1人は病気にかかり100万円の保障を手に入れますが、他の99人は1万円を払いっぱなしで損をします。

もうひとつ。

次のような医療保険に入ったとします。

  • 保険料月額2500円、60歳まで払込
  • 日額5000円、60日型,終身保障
  • 30歳で加入

総払込保険料は2500×12か月×30年=90万円です。

この保険で損をしないためには90万円÷5000円=180日入院する必要があります。

終身保障なので生涯で入院して保険金を受け取ることはあると思いますが、1入院の平均が数十日という世の中で果たして何回入院すれば元が取れるのでしょうか?

確率はかなり低そうですよね。

このように保険は制度上,基本的に損をするように設計されています。

よく保険の要不要を解説するブログ等で「この保険は元が取れない損する保険なので入らない方がよい」という方がいますが,保険は基本的に損するものなのでこの考え方はちょっと違うな,と個人的には思っています。

考えなければいけないのは,損はするけど損してでも入るべき保険は何か?ということだと思います。

保険が必要なのは「貯蓄が少ないとき」

では、損しても入るべき保険は何か?はどうやって判断するのかという話です。

私は死亡や入院などの個別のリスクを評価して

万が一のリスクが発生した際にどれだけの負担が生じるのかと自分の手持ち資金がどの程度あるのか

の比較衡量で考えるべきだと思っています。

手持ちのお金があれば保険はいらない

繰り返しになりますが、保険は万が一の時に生じる金銭負担をカバーするために利用するものです。

至極当たり前の話ですが、十分にお金がある人は保険になんて入る必要はありません。

生じた金銭負担は手元資金でペイすればいいのですから、わざわざ相互扶助の仕組みの中に入る必要はないですよね。

なので、保険に入る必要があるかどうかを考えるためには

  • 現時点でその万が一が生じたらどのくらいの支出増、収入減になるのか
  • どんな公的扶助制度があって、実際にはどの程度のお金が必要になるのか
  • それは手元資金で対応できるものか

を理解してこれらを比較して検討する必要があると思います。

「何だそんな当たり前のこと」と思われるかもしれませんが,

  • 必要保障額までは計算するのに手元資金で賄うという選択肢がない(始めから保険で賄うという選択肢しかない)
  • まだ若くて元気だし大丈夫じゃないかなという不確かな理由で入らない
  • 周りが保険に入りだしたので必要かと思って入った

という人が結構いるように思います。

貯蓄は三角,保険は四角

貯蓄は三角、保険は四角という言葉を聞いたことないでしょうか。

時間を横軸に保障額を縦軸に取った時のグラフの形からこう言われています。

貯蓄はお金が徐々に貯まっていくので、貯蓄を始めたばかりのころにはお金があまりなく、必要な保障額は用意できません。

一方、保険は保険料を負担すればその時から必要な保障額が用意できます。

保険に入る意義はこの点で,貯蓄が少なく必要保障額に満たないときにも十分な保障を得ることができます。

貯蓄<必要保障額の時期における保険の必要性は高いと言えます。

そして先ほどから言っていることがこの図からの読み取れますが,貯蓄>必要保障額になってしまえば保険の必要性は下がります。

必要保障額は手元にあるのにまだ保険料を払いますか?という状態ですね。

例えば,ひとつ前の例と同じ保障内容の医療保険に入ることにしたとします。

日額5000円・60日型ですので,1入院での最大保険金額は30万円です。

だい
平均入院日数は30日くらいだし,60日あれば大丈夫かな。高額療養費や傷病手当金もあるから日額5000円でもなんとかなるでしょ。
だい妻
生涯で何回くらい入院するかな?30日×4回で120日くらいで考えておけばいいかな?

(このあたりの仮定条件は個人の考えによります。)

このように仮定すると受け取れる保険金額は60万円です。

あなたは60万円の備えがあれば生涯の入院というリスクには備えられる,という認識のもとでその保険に加入するわけです。

ということは60万円の現金があれば,入院というリスクに対して保険に入る必要はなくなりますよね。

仮に毎年貯金している金額のうち,年4万円を入院リスクに備える費用として貯めておくと15年で60万円が貯蓄できます。

さて,必要保障額は現金で用意できている状態で残りの15年間保険料を払いますか?

こういう考え方で保険を考えると,保険を検討するためには現在の資産状況のみならず今後のライフプランも同時に考える必要があるということがわかりますよね。

だい
・・・保険ってちゃんと考えると面倒・・・
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保険でカバーする万が一のリスクとは?

ここまで保険の要否を検討するためには

  • 個々のリスクに対する必要保障額
  • 自身の資産状況

が必要である,と言ってきましたが具体的な「リスク」について考えたいと思います。

最もリスクが高いのは「死亡」ではない

皆さんは一番「リスクが高い」と思われる「万が一の事態」って何だと思いますか?

おそらく多くの皆さんが「死亡」と答えるのではないでしょうか。

確かに家計の収入源である方が亡くなった場合,遺された家族の生活費や子供の教育費など必要な額は膨大になります。数千万という金額になるでしょう。

でも私は「死亡」が一番のリスクではないと思っています。

私が一番に備えるべき高いリスクであると考えているのは「障害・介護」です。

なぜ「障害・介護」が一番のリスクなのか

保険と言われて真っ先に思いつくのは死亡保障や医療保険,がん保険などで障害や介護の保障はこれらに比べたら印象が薄いのではないかと思います。

まず先にご説明しておきたいのは,私が超高リスクと考えているのは「障害・介護」を含めた「収入能力がない(減った)のに当人が生存している状態」です。

ちょっと冷たい話になってしまいますが,人は死んでしまえばかかるお金はありません。あっても葬式代やお墓代などの一時的なものでしょう。

ですので,必要保障額は

死亡による減収-死亡による支出減(主に食費等の生活費)

といえます。

一方,障害や介護などはどうでしょうか。

障害・介護状態になった本人は当然生きていますので通常の生活費はかかります。でも働けないので収入は死亡と同じようにない,もしくは非常に少ない状態です。

さらに言えば,障害・介護の状態が非常に重いものであれば,福祉サービス等の利用料金もかかるでしょうし,家族が面倒を見る場合はその人の収入能力が落ちることになります。

つまり,障害・介護などでは

当人の減収-公的扶助+障害・介護状態に対応するための費用(サービス利用料や家族の減収分)

を必要保障額として考えなければなりません。

どちらが必要保障額が多いかは想像がつきますよね。

入院のリスクをどう評価するか

私個人の意見としては,入院のリスクはそれほど高くないと評価をしています。

  • 1入院が比較的短期間であること(精神疾患を除く)
  • 公的保険である程度の医療費負担軽減と収入補償がされること
  • したがって,必要保障額はそこまで高額ではなく貯蓄で対応可能と考えられること

以上が理由です。

がんのリスクをどう評価するか

がんは「中程度」リスクと評価しています。

  • 保険診療の範囲内であれば入院リスクと同様に公的保険で医療費負担が軽減される
  • 比較的初期のがんであれば一定程度治癒と職場復帰の見込みがあること
  • 問題なのは重度のがんや転移と回復を繰り返して長期間にわたって闘病が必要な場合

がんの場合は「転移」という特殊要因があります。

保険診療の範囲内であれば一定の範囲内に医療費負担は抑えられますが,転移によってそれが長期間に及ぶとさすがに負担になってくると想像されます。

また重度のがんや標準治療でも治療できなかったときに保険外の治療にまで取り組みたいということを考える場合には,治療費はかなり高額になりますので,備えは必須といえます。

以上から,がんは

  • ある程度の病状の範囲内であればそこまでリスクは高くない
  • 一方で,保険外診療を希望する場合などに非常に高額の費用が必要となりリスクが高い

という点から「中程度」という評価をしています。

最後に考えるのは自分の「精神の安定」

リスクを評価して必要保障額と資産状況を比較すると、ある程度そのリスクに対して

  • 今保険が必要なのか
  • いつまで保険が必要なのか

がわかってきます。

「評価した必要保障額」<「貯蓄額」であれば保険に入る必要性は高くないということですが,ここまでは金銭的な側面についてお話しです。

保険には金銭的な保障を得るという効果ともうひとつ「精神的な安定を得る」という効果もあります。

例え必要保障額と自分の資産を計算して,保険に入らなくても大丈夫という金銭面での結論を得たとしても心配性な人は

だい
本当に大丈夫かな?
想定以上の「万が一」が起こってしまったらどうしよう

と不安になってしまいます。

私も心配性なのでそちら側の人種です。

先ほど

日額5000円・60日型ですので,1入院での最大保険金額は30万円です。
平均入院日数は30日くらいだし,60日あれば大丈夫かな。高額療養費や傷病手当金もあるから日額5000円でもなんとかなるでしょ。
生涯で何回くらい入院するかな?30日×4回で120日くらいで考えておけばいいかな?
(このあたりの仮定条件は個人の考えによります。)

という例を出しましたが,心配性な人は

4回以上入院するかもしれない
平均日数を超えた入院をするかもしれない

60万円以上お金がかかってしまう可能性も0ではない

現金が60万円あってもやっぱり不安!保険に入ったままの方が・・・

と考えてしまいます。

頭の中では「この保険は必要ないかもしれない」ということはわかっているけれども「万が一の万が一」の可能性を考えてしまうと「保険に入らないと」「保険やめるのは心配」となるのでしょう。

私はそういう方は無理に「保険に入らない」という選択肢を取る必要はないと思っています。

保険に入っていないことを心配しながら日々過ごしていくくらいであれば,「お守り料」として保険料を払うのも一つの選択肢だと思います。

但し,きちんと検討をして「必要ないかもしれないけど入る」ことを十分納得した上で,ですが。

結果的に保険料を無駄に払ってしまうことになるかもしれませんが,そのときは

「保険料で健康が買えたんだ」

くらいに考えられればいいんじゃないかと思います。

ネットや書籍などには保険不要論者の方がいらっしゃいますが,そういう方の多くは経済合理性を重視しており,この精神安定の側面は考慮していない(もしくはわかっているけど触れていない)ことが多いように思います。

経済的に合理的でなくとも,そのことを本人が十分納得した上で保険に入るのであれば,それは十分に正しい選択といえるのではないかと私は思います。

まとめ

今回は保険とは何かというそもそも論のところから保険の要不要を考えるにあたっての考え方をお話ししました。

これは私が結婚,娘の誕生,妻の保険の満期など何回か保険を大きく見直す機会を通して得た考え方なのですが,ここまで書いてみて「当たり前のことしか言ってないな」というのが正直な感想です。

当時はそんな当たり前もよくわかっていなかったということでしょうし,私だけじゃなくて保険のことを考え始めた人はそういうものなのかもしれません。

当然,これは私の経験を通した考え方ですので,全ての方がこの考え方に納得いただけるとは到底思っていません。

ただ,保険という誰しもが人生で直面する問題に対する一つの考え方として参考になればと思い,このようにまとめさせていただきました。

この記事が少しでも読者の方の「保険の要不要」という問題の解決に貢献できていたらうれしいです。

この記事を読んでいただいて「やっぱりこのリスクには保険が必要だな」と考えたものがあれば,次は具体的に保険商品選びに進んでいくことになります。

これも保険の要否と同様に,いやそれ以上に難しい問題だとは思いますが,最近は気軽に利用できる「ほけんの窓口」のような保険ショップや資料の一括請求をできるサイトなども充実してきています。

私も実際にほけんの窓口で保険契約していますので,無料で利用できるサービスを利用しない手はないと思います。

ぜひご自分でいろいろ検討されてみてください。

今後,各保険ごとの商品の考え方も記事にしていきたいと思っていますので,そちらもご覧いただけるとうれしいです。

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